
安全にチャクラを開くためには順番がありますのでご紹介します。
伝統的な瞑想では、体内に意識を集中させてチャクラを活動させます。代表的な部分は、会陰、丹田、胃、心臓、喉、額、頭頂部などです。
山手さんから瞑想を教わる前は、私もよく額に意識を集めました。第三の目を開いたら先見性がついたり、見ている景色が変わると期待して。
確かに体の内側のチャクラが動くと、思いもかけない奇跡的なことが起こったりしますが、続けていると体がしんどくなりました。
山手さんは、体の表面と末端からチャクラを開くことを提唱されています。すなわち、皮膚と手足のチャクラを優先して開くこと。それが安全に全身のチャクラを開く方法なのです。
体の内部に意識を集中させるとエネルギーが動くのが分かりやすいのですが、前回書いた通り、チャクラ活動で溶解したカルマが体の内部を巡るので体を痛めることになります。
とくに体の中心部のチャクラが動くと真っ白な光の輪が見えるので、わかりやすいです。
また体外に排出できなかったカルマ(代謝毒、酸化した油など)は、主に脳の奥に捨てられます。
ですので、脳のチャクラが活性化して代謝毒が溶解すると人間が何度も死ぬほどの毒が出てくるそうです。
脳細胞を痛めると痛めた部分に相当する箇所が麻痺したり、機能しなくなったりするので、慎重にならなくてはいけません。後に母がくも膜下出血を起こしたときに、私はこのことを痛感しました。
皮膚のチャクラが活動すると、皮膚がピリピリしたりジンジンしたりします。目を閉じると夜空の星のような小さな光が無数に見えます。体がスースーして気持ちがいいです。
そして皮膚から順番に筋肉、骨とチャクラを開いていきます。
体の部分では、まず手足から、次に首から下、頭は耳の位置から下を開きます。
耳から下のラインは1ミリ主義で徐々に上げていきます。
これが脱カルマ瞑想の原則です。
「まず、横になっている人は、首筋の後ろを伸ばしてください。そして、伸ばした首筋の後ろをそのまま柔らげるようにしてください。顎がひけてリラックスします。完全なサバアサナになります。」
「座っている人は腰骨を立ててください。自然に背筋が伸びます。手は膝の上に置き、前後左右、一番楽な場所に置いてください。肩の力は抜いて落としてください。掌は上に向けて軽く開いてください。ムドラーは付けません。」
一言一句を覚えているわけではありませんが、こんな感じで山手さんの瞑想の誘導が始まります。
そして五感の解放を始めます。
まずは視覚から。
目で見ている感覚を全身に広げていきます。
「視野全体を軽く眺めてください。・・・目でものを見ているという軽い緊張感と充実感が皮膚全体に広がっていくという感覚です。」
次に聴覚を全身に広げていきます。
「耳で音を聞いているという軽い緊張感と充実感そのものが皮膚全体に広がっていくという感覚です」
「そして、皮膚全体で観ているようでもあり、聴いているようでもあるという感覚になりましたら、静かに目を瞑ってください」
「この状態を観音といいます。
音を観ると書きますね。」
「空間の物や音だけでなく、あらゆる波動を観ているようでもあり、聴いているようでもあるという感覚になります」
さらに嗅覚、味覚も全身に広げていきます。
「皮膚全体で空間を嗅いでいる」「皮膚全体で空間を味わっているという感覚になってきます。」
そして触覚
「触覚は始めから全身に広がっていますね」「触覚は、温度を感じる温覚、圧迫感を感じる圧覚、痛みを感じる痛覚に分けられます。これらも均等に皮膚全体に広がっていきます。」
五感の投げ出し
「皮膚全体で空間を観ているようでもあり、聴いているようでもあり、嗅いでいるようでもあり、味わっているようでもあり、触っているようでもあるという感覚になってきます」
その感覚を空間に投げ出すようします。
この時点でほとんどの人はチャクラ活動が始まっています。特に手(掌)がジンジンしたり、ビリビリしています。
そして、今まで皮膚の内側でしか感じていなかった感覚が、どんどん空間に広がっていきます。
空間で、観ているようでもあり、聴いているようでもあり、嗅いでるようでもあり、味わってるようでもあり、触っているようようでもある感覚になります。
空間と一体(サマァディ)になった状態です。
これを山手さんは、ブラフマ・サマァディと名付けました。
このままでいると空間全体が自分となり、体が消えた感覚になります。
脱カルマを行う際に体は重要なので、空間から皮膚の位置を確認します。
空間に広がった感覚で皮膚をなぞるようにします。
すると、皮膚が空間に溶けたような感覚になります。
誘導では、「溶かして、なぞって」と表現されています。
そして微細な意識線が放射されます。
意識線を空間から引き出しているような感覚になるので、誘導では、
「溶かして、なぞって、引き抜き出す」
と表現されています。
意識線の方向は、皮膚に垂直よりやや末端に傾いた方向。誘導では「傘を開いた方向」と言われていました。
空間から皮膚をなぞることで、体のチャクラ活動を活発にして、体内のカルマ(汚れ)を溶かします。
経絡(ナデイ)を通して皮膚に出てきたカルマを意識線と一緒に空間に引き抜き出します。
これが脱カルマ瞑想です。
カルマが出ていると分からなくても、意識線が放射されているだけで、体がどんどん軽くなり、爽快感が得られます。
この間に体内で起きているのは、自然な量のクンダリーニが上がり、体がポッと暖かくなります。そしてクンダリーニが松果腺に届きバイブレーションが降ります。クンダリーニとバイブレーションが合体し、バイオプラズマが発生します。
プラズマはナデイを通り、体を洗い流していきます。
誘導中は、もともとある経絡に、さらに新たにナデイが開いていきます。開通音が聞こえる人もいます。
カルマが溶けた瞬間は気持ち悪さや痛みを感じたりしますが、すぐに微細な状態に分解されます。それが意識線とともに皮膚の外側に出たときは、言葉で表すことができない爽快さを得ることができます。
何か特別なことのようですが、ぐっすり眠った時は、誰もがこのような体験をされていると思います。
コメント