今回は単文、複文、重文について学びます。
主語と述語が複数出てくるところからだんだんと分かりづらくなるので、しっかりと抑えておきたい箇所です。
『文法力が身に付くドラえもんの学習シリーズ』から学ぶ 単文、複文、重文
複文
文の種類としては、主語と述語が一つずつしかない単文に対し、複文と重文がある。
複文とは… 一つの文の中に中心となる主語、述語があるのに、その主語述語を修飾する文節の集まりの中にも主語、述語の関係がある文のことです。
例)
父の 買ってくれた カメラが 机の上にある。
この場合、父の(主語) 買ってくれた(述語) カメラが(主語) 机の上にある(述語)となるので、主語と述語が二つずつある。前後の文が修飾関係となっている複文となる。
修飾とは、飾る(この場合は言葉を飾る)ということ。複文の場合は前後の文がそれぞれの文にかかる…という言い方で正しいだろうか。
重文
一方の重文とはお互いの文が修飾関係にある複文とは違い、それぞれの文に主語と述語がありつつも対等な関係であることを言う。どちらかの文に修飾しているわけではない。
例)
弟は海へ行き、妹は山へ行った。
基本としては分かりやすいが、実例で見ていくと主語や述語が省略されていて分かりづらくなってくる。ただ、主語と述語の基本を抑えておくと分かるようになる。
例)
スネ夫は赤い橋を渡り、山の中へ入っていった。
この場合、後ろの文のスネ夫が、が省略されている。複文でも重文でも同様にそうした省略はある。
特に重文の場合は主語が省かれることが多い。
例)主語と述語が三つ並ぶ重文の場合
夏休み中は、漫画を読んだり、テレビを見たり、プールで泳いだりしていた。
読んだり 見たり 聞いたり(←全て動詞型の述語)で、主語となる「僕は」は省略されている。それでいて対等な意味合いとして文が並んでいるので重文となる。
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