ホルムアルデヒド測定値・速報!
前回記事にした空気質測定器(Temtop LKC-1000S+2nd)が届きました。
早速ヤバそうな所に行ってきましたが、やっぱりヤバかったです!
(指針値の5倍)
今後いろいろ測定する予定ですが、とりあえず、重要な情報のみを今回の記事で速報としておきたいと思います。
[2023.01.30 追記] Temtop LKC-1000S+2nd は、HCHO測定においてエタノールも検出することが判明しました。本記事で測定したHCHO値はエタノールが含まれている可能性にご注意ください。
◆速報!ヤバイ!
今までの経験から、症状(目のしょぼしょぼ感)を感じたことのある所に行った結果が以下です。

5分ちょっと店内を徘徊した結果です。
山の前後は入店前後(屋外)です。
右端の白い棒は最新データっぽいですね。
山の最大値は 0.5mg/m^3 くらいですかね。
これは室内濃度指針値の5倍です。
◆室内濃度指針値
厚生労働省が定める化学物質の室内濃度指針値は以下とされています。

[2023.01.06 引用]
◇◇◇
私の持っている測定値の表記に合わせると、ホルムアルデヒドと総揮発性有機化合物の指針値および暫定目標値は以下です。
・『ホルムアルデヒド』HCHO: 0.1mg/m^3
・『総揮発性有機化合物』TVOC: 0.4mg/m^3
『単位間違ってるのかな?』とか思いましたが、やはり5倍程度を計測していたようです。(TVOCの測定最高値は不明ですが、測定時にチラ見した限り、大体HCHOの3-4倍程度の数値だったと推測します。)
◆濃度と症状
ヒトへの影響については以下のような情報がありました。

技術情報・資料
[2023.01.06 引用]
上の表は単位が ppm です。
私の測定器による 0.5 mg/m^3 は、ざっくり 0.4 ppm に該当するかと思います。
上によると『目への刺激』が起きてもおかしくないですね。
人によっては『不快感』『呼吸障害、鼻腔への影響』も。
測定時、私は弱めの『目のしょぼしょぼ』を感じましたが、明らかな不快感はなかったように思います。(ガチマスク着用にて匂いもほぼ感じず。)
◆速報考察
具体的な場所が何処とは書きませんが、人気のあるスーパーで割と常時人が多い印象です。
店内はスーパーにしては狭く、あまり換気されてる感じがなかったので、このような結果になっているのかもしれません。
さて、この結果をどう考えるか。
難しいですね。
とりあえず、私の症状が妄想ではなさそうなことが判明しました。良かった…のか?
◆おわりに
もう一軒、よくある普通のスーパーにも行きましたが、そちらは 0.15 mg/m^3 程度でした。こちらも指針値を超えています。
様々な場所で室内環境中のホルムアルデヒド濃度が高まっている可能性がありそうです。
もうちょっと色々と測定し考えてみないことにはわからないですが、不要に曝されることは避け、必要だとしても短時間で用事を済ませたほうがよさそうです。
皆さんもお気をつけて!
[2023.01.12 追記]
続報記事を書きました。
よろしければこちらもどうぞ。
ホルムアルデヒド測定器がアルコールに反応することが判明!
重要なことが判明しました。
最近私が使用していた空気質測定器でのホルムアルデヒド(HCHO)測定では、『アルコール(エタノール)も検出してしまう』ということがわかりました。
これまでHCHOを測定し『各所室内環境の数値が異常なものである』と確認してきましたが、考え直す必要が出てきてしまいました。
しかし、簡単に考えてみた結果として『それでもやはり良くないことが起きている』と私は推測します。今のところ。
今回の記事ではそのあたりをまとめてみます。
◆HCHO測定結果について
事実が判明したのは以下の記事から。
なんと、私と同じ機器を買いHCHO測定をした方がいました!
記事を読んでいただければわかりますが、日本酒の影響でHCHOが上昇しています。
早速私は手指消毒用のジェルを試し、大幅な数値上昇を確認しました。
とはいえ、個人的にその時点では『不純物、空気中の反応、代謝の影響』が不明でした。
ということで、メーカー(Temtop)にメールで問い合わせしたところ回答があり、この機器(LKC-1000S+2nd)で測定したHCHO値はエタノールを含む(エタノールを検出する)ということが判明。
なんてこった。
そして、これまで信頼して記事を読んでくれた方、申し訳ありません。
◇◇◇
まあ、この手の機器にしては安いほうですし、妥当な性能ということかもしれません。
ちゃんと測定するなら10万以上するHCHO専用機みたいなやつじゃないと駄目かもしれませんね。
しかし、測定項目として『HCHO(ホルムアルデヒド)』としているのだから、結構偏在しそうな『エタノール』に反応するのはどうだろうか。
というか、それがわかっているのならせめて注記は必要でしょうに、と思います。
◆『アルコールに反応していた可能性』について
さて。
私はこれまでの記事で『HCHO濃度』を報告してきたつもりでしたが、その結果はアルコール(エタノール)を含んでいたかもしれない。
そう考えるといくつか思い当たることがあります。
たとえば以下のような。
・自分の呼気のHCHO
アルコールが含まれていた可能性が大いにあります。
私は日常的に飲酒はしませんが、たまに飲みますし、料理に酒を使用することはよくあります。
・パン屋Aの高いHCHO
パン屋ではこれまでの最高値『1.9 mg/m^3』を記録しましたが、調理中にアルコールを使用していた可能性があります。
・スーパー等商業施設のHCHO
ほぼどこでも出入口で『アルコール消毒』をしています。
最盛期に比べればやってる人は減ってると思いますが。(私は直接人から求められない限り、もうやってないです。)
◆『シェディング=HCHO/TVOC説』について
シェディングについての逸話で『接種者が部屋に入ってきてHCHO/TVOC値が上昇した』というようなものがあります。
その際に使用されていた測定器は私とは異なるものですが、同じような結果を示していた可能性はあると考えます。
つまり、『部屋に入ってくる前にアルコール消毒をした(もしくは、そのような空気が流入した)』という可能性が推測出来ます。
その可能性については軽く実験しましたが、普通に有り得ます。
また、『非接種者のほうがアルコール消毒をしない』という傾向はありそうなので、全体としてそのような印象の違いになってもおかしくないように思えます。
もちろん『ヒトから排出されたHCHO/TVOC』だったかもしれませんが、アルコール消毒の影響が切り分け出来ていなかったことは意識されるべきでしょう。
◆仮にすべてがエタノールだったら?
もし仮に私が測定したHCHOがすべてアルコール(エタノール)だったら私たちは安全と言えるのか。怪しいところです。
特に子どもへの影響。
エタノールは空気よりも重いらしく、地面に近いほど高濃度になるかと思います。(ホルムアルデヒドもそのようですが。)
もし保育所などで子どもの手指や遊具にアルコールでの消毒を行っているのであれば、その影響は大きなものになっているかもしれません。
アルコール消毒は一般的に『手荒れ』や『有益な細菌を減らす』という理由でのデメリットが言われていますが、『空間に留まる』という認識は弱いように思えます。
現状の認識とリスク評価がされているのか怪しいものです。
ちなみに、アルコール消毒についてはコメント欄で推測されていた方がいました。それは粗悪な消毒液による健康被害ですが、そのような可能性もあるかもしれません。
◆おわりに
ということで、私がこれまで測定してきたHCHO値は『HCHOのみとは限らない』わけですが、これで健康被害がなくなったわけではありません。
HCHO/TVOCの数値が高かった際に『目の刺激』や『鼻水』『めまいの予兆』まで起きたのは事実ですし、測定濃度と症状からしてもおかしな点はありません。
なので、私は今のところ『測定結果と健康被害は関係する』と考えます。
まったく、何が起きているのやら。
皆さんもお気をつけて!
ヒトのTVOC(総揮発性有機化合物)を測定してみた。(結果:怪しい点無し)
未だ謎の多いシェディング。
私自身これまで症状を感じたことは多数あり、その現象は存在すると考えていますが原因は不明というスタンスです。
主流の言説は『ワクチン接種者から何か出ている』という事なので、これまで検証する機会を伺ってきましたが、最近その機会が訪れました。
で、結果としてはタイトルの通り『怪しい点無し(数値変化なし)』です。
1例でしかないので参考にはならないかもしれませんが、今回の記事で検証の内容をまとめておきます。
◆結果
これまでヒトのHCHO/TVOCについては職場環境で多数測定してきました。ワクチン接種有無に関係なく。
その結果として、明らかな数値上昇は確認出来ていません。
なお、私の体調不良としても確認出来ていません。
しかし、意識して測定を始めた段階で既に全員接種から3ヵ月以上経っていました。そのため『時間が経過することで影響が弱まる』という仮説は有り得ます。
◇◇◇
今回は接種日から2日および3日後の2回測定を行いましたが、共に『空間の数値から変化なし』という結果です。
私自身の体感センサーとしても、匂いや目のしょぼしょぼ感など特に感じず異常なしでした。
ちなみに、測定値は以下です。
通常時としてはちょっと高めですが、普段の室内環境として不思議ではない数値です。

◇◇◇
以下、補足事項です。
-
今回の測定対象は高齢者。
(具体的な年齢や性別等については伏せます。) -
使用している洗剤等によるTVOC上昇が無いことを接種前から確認済み。
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測定状況は、胸ポケットに測定器を入れ、1m程度の距離で10分程度立ち話。
-
影響を及ぼす可能性のある他の要因は除外した状況。
(具体的には、アルコール消毒、コーヒー等の飲料、タバコ類) -
換気、エアコンなし。
(意図的な空気の動きはほぼ無し。)
◆考察
今回の結果を前提にシェディングがあると仮定した場合、以下のようなことが考えられるかもしれません。
-
高齢者のため代謝が弱く影響も弱い。
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人(ロット)により影響はバラつきが大きい。
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HCHO/TVOCとは関係ない場合がある。
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2,3日後ではまだ影響が弱い。
◇◇◇
個人的に『3』は考えられることだと思っています。
つまり、『シェディングという現象』と『HCHO/TVOC(匂い)による健康被害』はそれぞれ別の原因で存在する、という可能性です。
ちょっと前の記事中で『匂い(洗剤)による健康被害』について触れました。それはシェディングの可能性はあるものの、実際に『洗剤だけによる健康被害』もあっただろうということです。
おそらく、洗剤等の成分はそれだけの影響力があり、化学物質過敏症を『微妙に発症している』という人もいるでしょう。私もそうかもしれません。
◇◇◇
なお、今回の測定は『会話によりエアロゾル量が増え、その影響で数値上昇する』という仮定に基づいています。
会話はマスク着用時に行われたため、空間中のエアロゾルは比較的抑えられていた可能性が高いです。
もともとの空間の数値が微妙に高かった理由は不明ですので、その段階で空間全体がシェディングの影響を受けていた可能性は否定できません。
◆おわりに
サンプル数を増やしたいところですが、周囲での接種予定を聞く限り今後あまり期待出来そうにありません。
また、原因の切り分けのため、洗剤・柔軟剤等の匂いによるTVOC上昇を観測したいのですが、なぜか私の周りには強くそのような匂いを発している人がいません。良いやら悪いやら。
◇◇◇
そういえば、汗腺からスパイクタンパク質が確認されたという情報がありましたね(高知大のやつ)。
今後ノーマスクは増えていくでしょうし、暑くなり薄着になることも合わさり、その影響は大きくなっていくかもしれません。
影響を受けやすい方は、どうぞお気をつけて。
シェディングの謎に挑む人たちへ、HCHO(ホルムアルデヒド)測定に関する情報まとめ。
1年前と比べ数値が激減していたことやその他の結果から『シェディング=HCHO/TVOC説についてはおそらくハズレ』と私は推測するが、まだわからない。
同じようなプロセスで異なる結果に至る可能性はある。
つまり、私の推測が誤った知識、憶測によるものかもしれないということで、それは普通に考えられるだろう。
◇◇◇
HCHO測定に限らないが測定者の知識やスキルは重要だ。
情報を得る側として、測定者がどのような事に注意して測定したのかがわからない場合、結果の解釈は注意が必要である。つまり、認識に抜けがあれば測定結果は信憑性が低いと言える。
ということで今回は『HCHO測定』に関するアレコレをまとめる。同様にHCHO/TVOCの測定をしている人の参考になればと思う。
◆大前提の注意点
大前提として、測定器はHCHOのみを測定出来るものではなかった、という落とし穴がある。おそらく私が使用した機器特有というわけでもなく、安い測定器は大体そんなものだろう。
影響する物質は具体的にはエタノールだがおそらく他にもある。
詳しくはメーカーに聞くのが手っ取り早い。
ちなみに、アルコール消毒の影響で数値はかなり上がるので、アルコールが含まれているものは同様だと考えて良いだろう。
私が試したものだと以下のものでHCHOの数値が上昇した。
他にも色々あるはずだ。
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アルコール消毒液(スプレー、ジェル)
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アロマオイル・数滴
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食器用洗剤・数滴
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コーヒー(粉・小さじ1)
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コーヒー(湯気)
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コーヒーを飲んだ後の自らの息
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自らの息
まあつまり、測定器での数値上昇=異常とは限らない。
わりと偏在している物質での数値上昇はあり得る。
◆対物の測定環境について
測定環境は重要だ。
本来、空気室測定器は開放環境で使用するものであり狭い隔離環境で使うようなものではないが、対物で定量的なデータを取るため最終的にたどりついた私の測定環境は以下だ。

プラスチック容器(3リットル)の底にラップを敷いて、その上に測定対象物をのせ、測定器を置き、フタを閉める。そこからの時間当たりの変位量や最大値までの経過時間は重要かもしれないので動画撮影するのが手っ取り早い。
なお、測定値は環境の容積に反比例すると思われ、極めて狭い空間で測定した場合、結果は大きなバラつきを持つことになるので注意が必要だろう。
また、測定対象がHCHOだとすると沈殿するため測定器の高さを揃えることは重要である。
つまり、測定環境の固定は重要ということ。
容器は有機溶剤系の影響を受けにくいポリプロピレン製が望ましい。
◇◇◇
ちなみに、これくらいの容器(3リットル)で数値上昇したところで、フタをあければ拡散するので空間中の数値は変わらなかったりする。
つまり、私たちの生活環境で明らかな被害を及ぼすことを前提とすると、たとえば3リットルの隔離環境内においては、測定値がカンストするくらいの高濃度を示す必要があるように思う。
◆屋外やヒトの測定について
私は屋外の繁華街で人の多く歩く中を度々測定してきたが、一度も怪しい数値は確認出来なかった。
結局のところ、空気の流れのある開放環境だと成分が留まることは無いので、余程おかしな状況でない限り 0.05mg/m3 以上の数値は示さないだろうと思う。私がそれに遭遇していないだけかもしれないが。
◇◇◇
なお、仮に一瞬だけ高濃度の塊に当たったところで、おそらく測定値は瞬間的な数値を示さないため、その高濃度の数値はわからない。
測定器が示す数値は数秒毎に更新されるが、その際の変化量は例えば最大30%とかで決まっているようで(正確な数値は不明)、0.02mg/m3 の直後に一気に 1.00mg/m3 とかを示すことは無い。測定器によっては違うかもしれないが、私のものはそうだった。
それを考えるとヒトの測定というのは難しいように思う。
HCHO/TVOCだとすると比較的速やかに拡散すると思われ、余程近距離で長時間測定しない限り『この人から出ている』と判断するのは難しいように思う。
◇◇◇
ちなみに、数値が爆上がりするにしても結構時間がかかるので、『一瞬で爆上がりした』みたいな主張はおそらく嘘か誇張である。私とは異なる測定器の可能性はあるが。
いずれにせよ、具体的な数値や条件を提示していない情報はあまり参考にならない。
◆ヒトの代謝について
私は自らの呼気を測定したが、測定タイミングにより結果にバラつきが出た。
おそらく影響しているのは飲食やら代謝やらであり、具体的にどの程度の数値で異常なのかわからないのは問題だ。
この判断基準を持つのは結構面倒なので私はやらなかったが、例えば、自らを健康体と仮定したうえで15分毎とかで測定し、影響する要因とタイミングを推測する必要がある。
例えば、飲食から1時間後にピークとなるため、測定は飲食から3時間以上空ける必要がある。とか。
そこまでやる必要は無いかもしれないが、そのような意識は必要だ。
これは呼気のみではなく、血液を含む体液全般で同様だろうと思う。
◆おわりに
ということで、HCHO/TVOC測定における注意点など私が知っている情報をまとめた。私はアマチュアなので、これでもまだ足りないか誤りがあるだろう。
冒頭で書いた通り『シェディング=HCHO/TVOC説』について私は可能性が低いと考えているが、今回の記事で書いたような私の認識に誤りや抜けがあるかもしれない。
シェディングという現象は未だ謎ばかりであるが、精度の高い情報が出てくるのを期待したい。マジで。
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